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[お知らせ]本ページのアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例は、2022年末に更新を停止しましたが、アーカイブとして公開を継続いたしますのでご活用ください。

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新型コロナウイルス流行開始以降のアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例


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日付 事件概要
2020/10/20 (フランス・パリ)パリ市内のバス停でベトナム系フランス人の女性(37歳)に対して男女のカップルが「中国に帰れ!中国で犬でも食べていろ!」などと罵ったほか、唾を吐きかけ、顔面や頭部などを殴って負傷させた。
2020/10/21 (米国・ニューヨーク)ニューヨーク市内で行われた政治集会でトランプ大統領支持者のアジア系女性がバイデン元副大統領支持者の男に「動画に撮りたければ撮れ!中国人」などと罵られた。
2020/10/23 (オランダ・ワーヘニンゲン)中国人留学生3人が住む学生寮の部屋の窓が、10代と思われる2人組の男に石や卵を投げつけられ破損した。
2020/10/29 (カナダ・オンタリオ州)薬局でアジア系の女性店員が女性客にマスクの着用をお願いしたところ、人種差別的な言葉や「あなたアジア人ならカンフー使えるでしょ?でも私だって使えるのよ!」などと言われ、殴る・蹴るの暴行を受けた。
2020/10/30 (英国・ロンドン)午後、ハマースミス地区でマレー系コメディアンの男性(29歳)が自宅付近で通りすがりの男に顔面を殴られ、頬や唇などを負傷した。男は自転車から降り、「お前は何をしたかわかっているのか!」などと叫びながら男性に突進してきたという。
2020/10/30 (カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州)午前7時15分頃、バーナビー市を走行中のメテロ・バンクーバー・バス内でフィリピン人の男性が近くにいた男に「中国人スパイ。お前の娘をレイプする。お前の頭を撃ってお前の家族も殺してやる。」などと脅迫された。男性は警察に通報し、警察は撮影された動画を基に容疑者を捜査している。
2020/11/01 (フランス)10月末にマクロン大統領がフランス全土を11月末まで再びロックダウンを実施すると表明してからSNS上で「ヒットラーはユダヤ人よりも中国人を殺すべきだった」「斜目で犬を食べる黄色人種のアジア人を狩ろう」「中国人はフランスに病気を持ち帰ることしか脳がない」「アジアの男には暴力を振るい、女には性的虐待をしたって構わない」などのアジア系人種に対する差別的な投稿が増加しており、実際にアジア人への差別事例が報告されている。
2020/11/01 (米国・ニューヨーク)午後、グレートネック市にあるパークウッド・スポーツ・コンプレックスの駐車場で開催されていた「米国を再び偉大な国に」の集会に参加していたアジア系の家族が同じトランプ大統領支持者の男に「コロナを中国に持ち帰れ!」などと罵られた。
2020/11/03 (米国・サンフランシスコ)午後7時30分頃、大統領選挙の投票所として運用されていたローウェル高校とモーレイ高校の前でアジア系の有権者が何者かに「国に帰れ!」などと人種差別的な言葉をかけられた。市警察は有権者脅迫・嫌がらせ事件として捜査している。
2020/11/04 (カナダ・バンクーバー)11月4日午後4時30分頃、ダウンタウンでアジア系の女性が歩行中、男(20-30歳代くらい)に顔面を殴られるなどの暴行を受けた。翌5日未明、別の女性が車に向かう途中、男に唾を吐きかけられた。市警察はヘイトクライムとして捜査をしている。
2020/11/05 (米国、ニューヨーク州)マンハッタン区のカナル・ストリート駅ホームでアジア系の女性(48歳)が電車を待っていた際、近づいてきた男から人種差別的な言葉をかけられた上、2回蹴られた。
2020/11/10 (米国・ラスベガス)サウス・フォート・アパッチ・ロードとトロピカーナ・アベニューの間にあるスターバックスで、韓国系の男性が注文をした際に名前を聞かれたため、「マイク」と答えたところ、コーヒー容器に書かれていた名前は中国人名の「ワン(王)」であった。中国人名を書いた従業員は、「聞き間違えた可能性がある。ごめん。」と軽く謝罪したのみである。後日、スターバックスは同従業員を解雇した。
2020/11/10 (米国・ワシントン D.C.)午前9時42分頃、デュポンサークルにある中国茶専門店「バレー・ブルック・ティー」に乱入してきた男が中国系の男性店員に向かって「COVID-19!中国人!」などと怒鳴りつけたほか、顔面や腕などに催涙スプレーを噴射した。容疑者は逃走しており、逮捕には至っていない。
2020/11/14 (米国・ノースカロライナ州)メクレンバーグ郡パインビル市でランカスター・ハイウェイ沿いにある中国系の女性が経営する不動産会社の看板に人種差別的な言葉が落書きされていた。被害にあった女性経営者によれば、以前にも看板が落書きされていたことはあるが、今回件ほど悪質なものではなかったという。
2020/11/17 (米国・カリフォルニア州)サクラメント郡保健省の局長が「人種差別を公衆衛生の危機と宣言する会議」でアジア系米国人を「イエロー・フォークス(黄色人種)」という言葉で表現した。多くのアジア系米国人の間では人種差別的な言葉であるとされている。後日、地方メディアを通して謝罪した。
2020/12/01 (米国・ジョージア州)12月上旬(詳細日付不明)、アトランタ市で物理的な危害は加えられていないもの、次のような口頭での嫌がらせが相次いで報告された。
①未明、ダウンタウンにあるタピオカ店「カンフー・ティー」に向かう途中、韓国系米国人の男性(大学生)が通りすがりの男に「COVID-19をありがとう」などと皮肉を言われた。
②未明、エモリー大学付近の飲食店で中国人留学生の女性(20歳)が注文した食事を待っていたところ、隣にいた男に「大学で何を専攻にしているの?」と聞かれたため、「生物です」と答えたら、「未来に新しいウィルスを発明しないことを祈るよ」と言われた。
③未明、市内の「アップル・ストア」で中国系の女性(21歳)が店員に「注意事項の張り紙(英語表記)は読めますか?COVID-19の症状がある人は入店できません」などと冷たく言われた。
2020/12/02 (英国・リバプール)午後5時頃、ウォール・ストリートにあるショッピングモール「リバプール・ワン」でアジア系の男性2人が男(57歳)に「ここは俺の国だ!出ていけクソ中国人!」などと罵られた。男は警察に逮捕された。
2020/12/07 (米国・シカゴ)午後10時頃、アジア系の男性が部屋を貸している若者グループに対し、喫煙や騒音を理由として出ていくよう伝え、宿泊費を返金したところ、若者達に顔面を殴られ、負傷した。
2020/12/09 (カナダ・オンタリオ州)夜、リッチモンドヒル市のウェスト・ビーバー・クリーク・ロードにある中華レストラン「ペッパー・ウォック」の正面が何者かに人種差別的な落書きをされていた。ヨーク警察署のヘイトクライム捜査班が捜査を進めている。
2020/12/10 (米国・カリフォルニア州)サンディエゴ市内にあるスポーツジム「24アワー・フィットネス」で、アジア系の男性が見知らぬ男に「俺はお前のように中国に行ってカンフーウィルスを撒き散らさない。俺の便所でも掃除していろ、テロリスト!」などと罵られた。後日、同ジムは男の会員証を剥奪し、出入り禁止にした。


 

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