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[お知らせ]本ページのアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例は、2022年末に更新を停止しましたが、アーカイブとして公開を継続いたしますのでご活用ください。

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新型コロナウイルス流行開始以降のアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例


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日付 事件概要
2021/03/08 (米国・カリフォルニア州)午後6時15分頃、サンノゼ市に住むアジア系の男性が自宅前で見知らぬ男に殴りかかられ、歯が欠けるなどの怪我を負った。自宅前に設置されていた監視カメラ映像には、男性が車を停車した直後、背後から近付いた男が運転手席側の窓を叩いて、扉を開けた男性の顔面を無言で数回殴り、その場を立ち去る様子が映っていた。警察は男の行方を追っている。
2021/03/08 (米国・ニューヨーク州)ニューヨーク市ブルックリン区ブッシュウィック地区にあるスポーツジム「ブリンク・フィットネス」で、アジア系のマネージャーに対し、マスクの着用を拒否した男が持っていたマスクを地面に叩きつけ、「お前は中国に帰れ!それがお前のやるべき事だ!」などと罵った。マネージャーの友人(アジア系)が一部始終を録画し、SNSに投稿した。後日、投稿を見た男の勤め先が謝罪し、男を解雇処分したと述べた。
2021/03/08 (オーストラリア・首都特別地域<ACT>)キャンベラ市ディクソン地区のケープ・ストリートにあるコーヒー店「フォークス・ギャラリー」で、若者がアジア系の店員に対して「ウイルス!」と何度も叫びながら唾を吐きかける様子を撮影した動画がTikTok上に投稿され、批判が殺到した。
2021/03/09 (米国・ニューヨーク州)午前10時30分頃、クイーンズ区フレッシュ・メドーズ地区にある公園「キッセナ・コリドー・パーク」でアジア系の女性(25歳)とその子供(乳幼児)が男(30代くらい)に3回唾を吐き掛けられたほか、「中国ウイルス!」などと罵られた。警察は傷害罪として犯人の行方を追っており、ニューヨーク市警のアジア系ヘイトクライム対策本部もヘイトクライムの可能性があるとして捜査を進めている。
2021/03/09 (米国・フロリダ州)マイアミ・デイド郡を走行中のバス内で中国系米国人の女性がマスクを着用していない男女2人にマスクの着用をお願いしたところ、拒否されたため、運転手にマスク着用の規則を徹底するように伝えた。その事に激怒した男は中指を立てながら、「クソ中国人!お前には関係ない。地獄に落ちろ!ここは米国だ、クソ日本人!」などと女性を罵った。女性は、携帯電話で一部始終を録画し、マイアミ・デイド・トランジットと州検事局に同事件を通報したが、暴行などを受けていないことからヘイトクライムとして捜査は出来ないと言われた。
2021/03/09 (米国・ロサンゼルス)午後6時30分頃、ロサンゼルス国際空港のUber乗り場でフィリピン系米国人の運転手が乗客の男に「Uber社の新しい規則でCOVID-19感染防止のため、助手席に客を乗せることが出来ない」と説明したところ、男が怒りだし、「クソアジア人!お前は不法滞在者だ!」などと罵った。その一部始終を目撃した韓国系米国人の女性が止めに入ったが、空港警察が現場に駆けつけるまで口論は続いた。後日、Uber社は男のUberアプリの使用を禁止し、運転手の男性に支援を提供すると発表した。
2021/03/09 (米国)ヒップホップ音楽などが配信されている動画サイト「ワールド・スター・ヒップホップ」でフロリダ州在住のラッパーの男が「中国ウイルス!お前は中国人だから英語を話す権利はない。世界がおかしくなったのは全てお前の責任だ!」などと叫んでいる動画を投稿し、批判が殺到した。後日、男は自身のインスタグラムで「アジア人に対して偏見はない」と述べたが、謝罪の言葉はなかった。
2021/03/09 (米国・ニューヨーク州)午後7時30分頃、ホワイト・プレーンズ市のウェストチェスター・アベニューにあるショッピングモール「ザ・ウェストチェスター」の前で、韓国系米国人の女性(83歳)が空き缶やペットボトルなどを回収していたところ、男(40歳)に唾を吐きかけられたほか、鼻を殴られ負傷した。11日、警察は男を逮捕した。
2021/03/10 (米国・カリフォルニア州)午前6時30分頃、サンノゼ市のカーヒル・ストリートにあるディリドン駅構内でフィリピン系米国人の女性(26歳)が男(32歳)に背後から首を捕まれ、髪の毛を引っ張られながら押し倒され、人種差別的な言葉を掛けられた。通りすがりの乗客が助けに入り、男はその場から逃走したが、その後、警察に身柄を拘束された。
2021/03/11 (米国・ニューヨーク州)ニューヨーク市のクリストファー・ストリートにあるホテル「ストーンウォール・イン」前で抗議デモの警備をしていたアジア系米国人の警察官がデモ参加者の男に人種差別的な言葉を掛けられた。警察官は同事件をヘイトクライムのレベルに達していないと考え、苦情の申立はしなかった。
2021/03/11 (米国・カリフォルニア州)ラ・ハプラ市のマクドナルドに向かう途中、韓国系の女性(49歳)が見知らぬ男2人にスペイン語で「汚い中国人」などと罵られたため、「私は中国人じゃない。韓国人です。」と反論したところ、他の人種差別的な言葉を掛けられた。
2021/03/11 (米国・カリフォルニア州)午前11時頃、オークランド市ブロードウェイにあるガソリンスタンドでアジア系のオーナーが男に「中国へ帰れ、アジア人!」などと罵られたほか、催涙スプレーを腕や顔面に掛けられ病院に搬送された。
2021/03/13 (米国・カリフォルニア州)午後4時頃、サンフランシスコ市のオーシャン・アベニューとプリマス・アベニューの交差点付近のバス停で退役軍人のアジア系の男性(56歳)が見知らぬ男(53歳)に「お前の国に帰れ!COVID-19はお前の責任だ!殴られたいのか?お前は退役軍人じゃない、俺が退役軍人だ!」などと罵られたほか、数発殴られ、顔面などを負傷した。警察は男を憎悪犯罪による暴行、逮捕時の抵抗、麻薬所持などの容疑で逮捕した。
2021/03/13 (米国・アーカンソー州)ホットスプリングス市のセントラル・アベニューにあるオークロンパーク競馬場前で、Uberを待っていたベトナム系の男性が男(44歳)に「ここは米国だ。お前のような人種はいてはいけない。お前やお前のような人種を殺す。」などと脅されたため、近くにいた警備員に通報したところ、男は立ち去った。男性が同じ場所に戻ると男が再び現れ、地面に突き飛ばされたので反撃したところ、男に左目を殴られ、負傷した。男はベントンビル市消防署の署長であることが判明し、第3級の暴行罪で起訴され、調査が終了するまで休職処分となった。アーカンソー州は人種・宗教・性別を理由に人を標的にした犯罪の罰則を強化する法律がないため、ヘイトクライムとして捜査される可能性は低い。
2021/03/14 (米国・ニューヨーク市)ブルックリン区ベンソンハースト地区の18番アベニューと68番ストリートの交差点付近を歩いていた中国系米国人の女性(16歳)がマスクを着用していない男(40代くらい)に唾を吐きかけられたほか、首を掴まれ道路に突き飛ばされた。
2021/03/14 (米国・ニューヨーク州)午後1時30分頃、マンハッタン区キップス・ベイ地区の23番ストリートとファースト・アベニューの交差点付近で、韓国系米国人の女性(25歳)が見知らぬ女に後をつけられていると感じて振り返ったところ、「あなたはこの辺の人じゃないでしょ?中国から来たでしょ?中国に帰れ!」などと罵られた。自宅に戻り、夫を連れて現場に戻ると女はタクシーに乗って去ろうとしていた。男女が道を渡った先にまたタクシーに乗った女が現れ、「クソ共産主義の中国に帰れ!」などと言われた。
2021/03/14 (米国・テキサス州)サンアントニオ市のUTSAブールバードにあるラーメン店「ヌードル・ツリー」の窓ガラスや屋外テーブルなどに何者かが「マスクはいらない!中国へ帰れ!カンフーウィルス!死んでしまえ!」などと落書きした。その数日前、同店のオーナーはニュースチャンネルCNNのインタビューに応じ、同州知事がマスク義務化の解除を決定した事を非難した。放送後、殺害予告や憎悪に満ちたコメントなどを受け取っており、落書きもその一環で行われたものであると見られる。
2021/03/15 (ニュージーランド)オークランド市エプサム地区のマヌカウ・ロードにあるカフェ「ザ・ハンブル・ビレジャー」でアジア系ニュージーランド人の家族が男に「中国へ帰れ!」などと罵られたため、中国系のオーナーが止めに入り、男を店から追い出した。
2021/03/15 (米国・ワシントン州)シアトル市北部のパインハースト地区にある教会「インターナショナル・フル・ゴスペル・フェローシップ教会」の駐車場に何者かが「中国、代償を払え。帰れ!」などと落書きした。教会関係者によれば今回が初めてではなく、過去4回ほど同じような落書きをされたという。ただし、同教会は誰でも礼拝への参加を歓迎しており、中国系の信徒は5%程度しかいないため、なぜ標的にされたのかは不明である。
2021/03/15 (米国・ニューヨーク市)マンハッタン区ミッドタウン地区でしゃがんでいたアジア系女性の背後から、見知らぬ男(20代くらい)が近づき、未知の液体物を首と荷物に投げかけたほか、「中国へ帰れ!」などと罵った。女性に怪我などはなかった。市警察のアジア人ヘイトクライム対策本部が捜査を進めている。


 

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