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[お知らせ]本ページのアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例は、2022年末に更新を停止しましたが、アーカイブとして公開を継続いたしますのでご活用ください。

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新型コロナウイルス流行開始以降のアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例


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日付 事件概要
2021/02/01 (米国・オレゴン州)メッドフォード市のセントラル・アベニューにあるレストラン「トロフィー・クラブ・バー&グリル」で「中国ウイルスの時間」などと書かれた看板が置かれていたところを日系米国人の男性が見つけ、レストランに看板を降ろすよう電話をかけたところ、人種差別的な言葉を言われた。男性が店や看板の写真をSNS上に投稿した後、レストランに対する批判が殺到したため、後日、店主は謝罪文を出し、看板を撤去した。
2021/02/01 (米国・カリフォルニア州)2月上旬(詳細日付不明)、ローズミード市のローズミード・ブルバードとマーシャル・ストリートの交差点付近にあるバス停で中国系の男性(51歳)が自転車に乗った男に襲われた。男はバスの路線番号について男性に尋ねた後、一旦その場を離れたが、5分後にバス停に戻り、無言で男性の杖を取り上げて殴りかかった。男性は指の一部を失うほどの大怪我を負った。動機は不明であるが、警察は無作為、または人種差別的な要因で攻撃された可能性があると見ており、捜査を進めている。
2021/02/03 (米国・ニューヨーク州)午前、マンハッタンに向かう地下鉄L線内でフィリピン系の男性(61歳)が見知らぬ男に何度もリュックを蹴られたため、「やめてくれ」と声を掛けたところ、ナイフで顔面の左頬から右頬までを切りつけられた。警察は男の行方を追っている。
2021/02/03 (カナダ・サスカチュワン州)午後、サスカトゥーン市のプレストン・アベニューにあるレストラン「マイズ・キッチン・ベトナム料理店」でアジア系の店員がマスクを着用していない男にマスク着用をお願いしたところ、「お前たちがウィルスを持ってきた。中国に帰れ!」などと罵られた。
2021/02/06 (米国・カリフォルニア州)サン・マリノ市のオックスフォード・ロードにある庭園「ハンティントン・ボタニカル・ガーデン」で、アジア系の女性がマスクをしていない別の女にマスクの着用をお願いしたところ、「中国へ帰れ!」などと罵られた。女性が同事件についての怒りと共に「庭園のウェブサイトには全ての訪問者は、常に布製マスクやフェイスカバーを鼻と口に着用する必要があると記載されている」などとTwitter上に投稿したところ、庭園側は謝罪文を送り、さらに警戒を強化するようスタッフに呼びかけると約束した。
2021/02/08 (米国・カリフォルニア州)サンディエゴ市のエンカント62番ストリート駅からダウンタウン・サンディエゴに向かうトロリー列車に乗車したフィリピン系の女性(83歳)が、男(35歳)に頭部を殴られて負傷した。後日、警察は男を逮捕し、ヘイトクライムとしてではなく、凶器での暴行と高齢者虐待の罪で起訴した。
2021/02/08 (米国・ニューヨーク州)アストリア市の31番ストリートにあるディットマース・ブルバード駅付近でアジア系の女性がマスクを着用していない男に「アジア人はなんで犬を食べるのか?」などとしつこく質問され、付き纏われていた様子を撮影した動画をTwitterに投稿したところ、後日、コスタ・コンスタニデス市議会委員から謝罪文が送られた。
2021/02/09 (米国・カリフォルニア州)サンフランシスコ市のオーク・ストリートにある学校「サンフランシスコ音楽院」の壁に人種差別的な言葉が落書きされていた。同学校は中国系米国人が通うインターナショナル・スクールの向かい側にあり、落書きは生徒たちの目に付きやすいところに書かれたものと見られる。
2021/02/10 (フランス・パリ)夕方、17区の路上で、友人2人といた邦人がフードをかぶり下を向いて歩いてきた3人組(性別不明)の1人からいきなり顔に向けて塩酸をかけられた。咄嗟に手で顔を覆ったため、顔にはかからなかったものの、掌に火傷を負った。
2021/02/11 (英国・ウェールズ)スウォンジー市のサッカーチーム「スウォンジー・シティ・アソシエイション・フットボール・クラブ(AFC)」に所属する南アジア系英国人の選手(22歳)が、敵対チームとの試合で負けた後、何者かに自身のSNSサイトに人種差別的なことを投稿された。警察は同クラブの協力の下、捜査を進めている。13日、英国サッカー協会はフェイスブックやツイッターなどに人種差別を根絶するための努力を続けるよう求める文書を送った。
2021/02/11 (米国・カリフォルニア州)午後5時頃、アジア系の女性がブレントウッド市のバンディー・ドライブとモンタナ・アベニューの交差点付近を歩いていた際、犬2匹を連れたマスクをしていない男が接近してきたため、「ソーシャル・ディスタンスを保ってください」とお願いしたところ、「ここから立ち去れ、馬鹿な青い髪をしたアジア人!」などと罵られたほか、中指を立てられた。女性は警察に通報したが、暴行を受けたわけではないことから、事件として捜査することは出来ないと言われたため、自身のSNSサイトに投稿した。後日、投稿を見た男の勤め先が謝罪し、男を解雇処分したと述べた。
2021/02/13 (米国・カリフォルニア州)マウンテンビュー市のカストロ・ストリートにある店で女(39歳)が未払いの商品を持ち去ろうとしたため、アジア系の店員が止めに入ったところ、「お前がアジア人だから商品の支払いはしなくていい」などと言って店を出た。さらに女は、ダウンタウン内のレストランで食事をしていた2人組(うち1人がアジア人)に対し、人種差別的な言葉を掛けたほか、唾を吐きかけた。女は逮捕された。
2021/02/13 (米国・カリフォルニア州)アルハンブラ市のウェスト・バレー・ブルバードにある幼稚園「リトル・サンシャイン・プリースクール」の正面玄関に、人間の汚物で人種差別的な言葉が書かれていたのを中国系のオーナーが発見した。警察は犯人の行方を追っている。
2021/02/14 (米国・カリフォルニア州)午前9時45分頃、サンフランシスコ市テンダーロイン地区のターク・ストリートとハイド・ストリートの交差点付近で、アジア系の高齢男性(83歳)が見知らぬ男(31歳)に突き飛ばされ、骨盤を骨折した。同日午後8時頃、男は逮捕された。
2021/02/15 (米国・ニューヨーク州)午後10時10分頃、ニューヨーク市ハーレム地区のレノックス・アベニューとウェスト139番ストリートの間にある公園「フレッド・サムエル・プレイグラウンド」付近で、車に向かって歩いていたアジア系の男性(27歳)が男に「クソ中国人!中国に帰れ!」などと罵られたほか、地面に突き飛ばされ、顔面を殴られた。警察は男の顔写真や監視カメラの映像を公開し、情報提供を呼びかけた。
2021/02/15 (オーストラリア・ビクトリア州)メルボルン市コリングウッド地区のAFLW(オーストラリア女性フットボール・リーグ)に所属する台湾系オーストラリア人の女性(19歳)が同リーグのファンクラブに所属する女に「他のプレイヤーにウィルスを移すからお前は試合に出るな」と罵られた。後日、女はリーグ会員証を剥奪された。
2021/02/16 (米国・ニューヨーク州)午後2時頃、ニューヨーク市クイーンズ区フラッシングのメイン・ストリートとルーズベルト・アベニューの交差点付近にあるベーカリー前で列に並んでいたアジア系の女性(52歳)が見知らぬ男(47歳)に人種差別的な言葉をかけられたほか、突き飛ばされて頭部を強打し、5針縫うほどの怪我を負った。18日、警察は男を傷害と嫌がらせの罪で逮捕した。
2021/02/16 (米国・ニューヨーク州)ニューヨーク市の地下鉄でアジア系を標的にした暴行事件が相次いで報告された。
①午前6時50分頃、125番ストリートとセント・ニコラス・アベニューの間にある駅のA線ホームでアジア系の女性(68歳)が見知らぬ男(20代ぐらい)に後頭部を殴られた。
②午前11時頃、53番ストリートに停車したE線の地下鉄内でアジア系の女性(71歳)に男(40代くらい)が近づき、無言で左頬を殴り、負傷させた。
 市警察は両事件共にヘイトクライムとしては捜査していないものの、多発している地下鉄内や駅での犯罪を防止するため、600人以上の警察官を交通システムに増員した。
2021/02/16 (米国・アリゾナ州)フェニックス市のベサニー・ホーム・アベニューとノース・17番アベニューの交差点付近で散歩中のフィリピン系の男性(74歳)が男(40歳)に襲われ、何度も顔面を殴られた。頭部に重症を負った被害者は2日後に病院で亡くなり、犯人の男は警察に逮捕された。フィリピン大使館は、州内各地でアジア系米国人が被害にあう事件が増加しているとして、在米フィリピン人に対し、「厳重な注意」を払うよう呼びかけた。
2021/02/16 (米国・ニューヨーク州)午後6時30分頃、ニューヨーク市ソーホー地区のウェスト・ヒューストン・ストリート付近を歩いていたアジア系の女性(30歳)が、車で近づいてきた何者かによって顔面に催涙スプレーを掛けられた。現時点では証拠不十分のため、警察はヘイトクライムではなく、傷害事件として捜査を進めている。


 

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