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[お知らせ]本ページのアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例は、2022年末に更新を停止しましたが、アーカイブとして公開を継続いたしますのでご活用ください。

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新型コロナウイルス流行開始以降のアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例


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日付 事件概要
2020/12/15 (米国・オレゴン州)ポートランド市のノース・インターステート・アベニューとノース・ロンバート・ストリートの交差点にある路面電車の駅でアジア系の男性が男(34歳)に「お前は中国人か?」と尋ねられ、質問に答える前に無言で顔面を殴られた。男は逃亡を図ったが、すぐさま警察に逮捕された。
2020/12/17 (米国・カリフォルニア州)午前5時頃、エルクグローブ市のグラント・ライン・ロードとウィルトン・ロードの間にある日本食レストラン「ウマイ・バー&グリル」で、正面ガラスに人種差別的な言葉が落書きされていたほか、店舗前にゴミやペンキなどが散らばっているのを中国系のオーナーが発見した。監視カメラの映像をもとに市警察は午後8時30分頃、犯人の男(43歳)を逮捕した。
2020/12/17 (米国・ニューヨーク州)午後1時45分頃、マンハッタンのウェスト・フォース・ストリート・ワシントン・スクエア駅付近を走行中の地下鉄車両内でマスクを着用していなかったアジア系の女性(32歳)が男女6人にマスクを着用するよう注意された後、人種差別的な言葉を掛けられ、顔面などを数か所殴られた。
2020/12/21 (米国・アイダホ州)ポスト・フォールズ市にある地中海料理レストランで「当レストランやバーではカンフーウィルスを売らない。売るのは幸せだけ」などと書かれた看板が置かれていたことに、近隣に住むアジア系米国人達から批判の声が上がり、看板は撤去された。レストランのオーナーであるトルコ系移民の男性は軽いジョークのつもりで看板を作ったと述べた。
2020/12/27 (米国・カリフォルニア州)アーバイン市の化粧品専門店「セフォラ」で客の男女が店内でのマスク着用を拒否し、中国系の女性に対し「中国へ帰れ!家から出るな!COVID-19を米国に持ってきてくれてありがとう」などと罵った。
2020/12/28 (米国・ニューヨーク州)チェルシー地区のハドソン・ストリートとウェスト14ストリート付近でアジア系の女性が男(50歳)に「お前の国へ帰れ!中国へ帰れ!」などと罵られたほか、頭部を殴られて負傷した。男は逃走を試みたが、一部始終を見ていた通りすがりの人に取り押さえられ、警察に引き渡された。
2020/12/29 (米国・カリフォルニア州)午前7時45分頃、パサデナ市のコロラド・ブルバードとサウス・アローヨ・パークウェイの交差点付近を散歩していた高齢のアジア系カップル(80歳代)が見知らぬ男(43歳)に殴る・蹴るの暴行を受け、死傷した。被害者の女性は約1.2メートルの高さの岩棚から落下して重傷を負い、搬送先の病院で1月4日に死亡した。男性の方は頭部を負傷したが、命に別状はないという。女性は約1.2メートルの岩棚から落ち、重傷を負い、病院に搬送されたが、1月4日に亡くなった。犯人の男は逮捕された。
2021/01/01 (ブルガリア)1月上旬(発生日不明)、邦人がスーパーでレジに並んでいたところ、現地人と見られる男が「中国人は出て行け」と叫びながらショッピングカートをぶつけてきて、足を打撲するけがを負った。男はその後も「出ていけ」と叫び続け、警備員が駆けつける騒ぎとなった。同スーパーでは過去にも在留中国人が同様の被害に遭っている。
2021/01/02 (米国・カリフォルニア州)午後3時30分頃、ロス・ガトス市のノース・サンタ・クルーズ・アベニューとグレーズ・レーンの交差点付近にあるレストラン「ロマ・ブルーイング・カンパニー」前でアジア系の男性がトランプ大統領支持者の女に「中国に帰って犬でも食べていろ!共産主義者!」などと罵られたほか、殴る・蹴るの暴行を受けた。市警察はヘイトクライム事件として捜査を進めている。
2021/01/06 (米国・カリフォルニア州)午後12時37分頃、オークランド市チャイナタウン地区のフランクリン・ストリートでアジア系の女性(52歳)が見知らぬ男(36歳)に信号拳銃で頭部を撃たれ、病院に搬送された。警察は事件の1時間後に男を逮捕した。
2021/01/06 (米国・ワシントンD.C.)連邦議事堂襲撃事件を取材していたアジア系米国人の記者2人がトランプ大統領の支持者らに唾を吐きかけられたほか、「共産主義者!中国へ帰れ!」などと罵られ、カメラ機材などを破壊された。
2021/01/19 (米国、カリフォルニア州)朝、フレズノのローディング・パークでアジア系の男性が散歩中、通りすがりの男に硬い物で頭部を殴られ、病院に搬送された。
2021/01/22 (米国・オレゴン州)午後、ポートランド市南東でアジア系の親子(44歳の母親と未成年の息子)がトライメットバス内で男(39歳)に脚を蹴られたほか、「中国人は全員コロナウイルスを持っていて我々を感染させた」などと罵られた。男は偏見罪で逮捕された。
2021/01/25 (米国・ワシントン州)25日から26日にかけて、シアトル市でアジア系を標的にした事件が相次いで報告された。
①25日、イースト・デニー・ウェイとベレビュー・アベニューの交差点付近で、横断歩道を渡っていたアジア系の女性が何者かに突き飛ばされたほか、「アジア人は自分たちの場所を弁える必要がある」などと罵られた。
②26日、西部でアジア系の女性が男にエアガンを突きつけられ、「国に帰れ!」などと脅された。
③(詳細日付不明)バーでフィリピン系中国人の男性が何者かに唾を吐きかけられたほか、「お前が中国人だから全てお前たちのせいだ!」などと罵られた。
2021/01/26 (米国・オハイオ州)デイトン市のエアウェイ・ロードにあるレストラン「インターナショナル・フーズ&スアン・ベトナム-タイ料理店」の壁や宅配トラックが何者かによって「中国ウイルス」などと落書きされていたほか、キッチンに繋がる通気孔がはぎ取られてガソリン入りのペットボトルが押し込まれているなどが発見された。市警察はCOVID-19関連のヘイトクライム事件として捜査を進めている。
2021/01/27 (米国・オレゴン州)ポートランド市のジェイド地区にあるアジア系飲食店を含む少なくとも13店で投石事件があった。攻撃されたレストランは「フジヤマ寿司&グリル」、「トースト・ラ・ティー」、「ハノイ・キッチン」、「タンズ・ビリヤード」などで、ノースイースト・グリサン・ストリートにあるレストラン「バディーズ・ラウンジ&マイ・ブラザーズ・クローフィッシュ」が犯行映像をTwitterに投稿したことで、犯人逮捕へと繋がった。警察はアジア系の店舗が襲撃されたこともあり、ヘイトクライム(増悪犯罪)関連であると見ている。他事件の犯人はまだ捕まっておらず、警察が捜査を進めている。
2021/01/28 (米国・ニューヨーク州)午後7時頃、マンハッタン区ロウアーイーストサイド地区で邦人女性が歩行中、複数人が立ち話をして道を塞いでいたため、一言断って脇を通り抜けたところ、男から言いがかりをつけられ、追いかけられた。
2021/01/28 (米国・カリフォルニア州)サンフランシスコ郊外デーリー・シティでタイ人の男性(84歳)が見ず知らずの男(19歳)に殴られて転倒し、病院に搬送された2日後に死亡した。遺族はアジア系に対しての人種差別的な増悪犯罪であると考えている。後日、警察は男を逮捕した。
2021/01/30 (英国・ダービー)ミッドランド東部のロイヤル・ダービー病院でフィリピン系の男性看護師が入院患者に「クソ中国人」などと人種差別的な言葉を掛けられた旨、Twitter上に投稿したところ、数千人が応援メッセージを送った。病院側は非難声明を発出した。
2021/01/31 (米国・カリフォルニア州)午後12時13分頃、オークランド市チャイナタウン地区のハリソン・ストリートとエイス・ストリートの交差点付近でアジア系の男性(91歳)が見知らぬ男(28歳)に突然後ろから地面に突き飛ばされ、負傷した。警察によると、男は同日、アジア系の男性(60歳)と女性(55歳)にも襲いかかったという。
 翌日、カリフォルニア州北部でアジア系の高齢者に対して物理的な危害を加えた事件が相次いで報告されたことにより、アラメダ郡ナンシー・オマリー地方検事がアジア人(特に高齢者)に対する犯罪に特化した特別対応部隊を創設すると発表した。


 

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